買掛金とは、商品やサービスを仕入れたけれど、まだ代金を支払っていない状態の「未払いのお金」のことです。
簡単に言えば、「ツケ払い」のようなものです。
たとえば、お店をやっているAさんが商品(たとえばお菓子)を100個、取引先の会社から仕入れたとします。でも、代金の支払いは翌月にする約束だった場合──このとき、まだ払っていない代金を「買掛金」として記録します。
日付 | 借方(左側) | 金額 | 貸方(右側) | 金額 |
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4/1 | 仕入 | 100,000円 | 買掛金 | 100,000円 |
借方:仕入 → 商品を仕入れたので「費用」が増えます。
貸方:買掛金 → 後で支払う「義務(負債)」が増えます。
日付 | 借方(左側) | 金額 | 貸方(右側) | 金額 |
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5/1 | 買掛金 | 100,000円 | 普通預金 | 100,000円 |
借方:買掛金 → 未払いの義務が減る(帳簿から消える)
貸方:普通預金 → 銀行からお金を出した
発生主義で記帳する
会計では「商品を受け取ったタイミング」で費用を記録し、「お金を払ったタイミング」ではありません。買掛金はこの「時間差」を整理するための勘定科目です。
負債の一つ
貸借対照表(B/S)では、負債として扱われます。将来、現金・預金を使って支払う必要があります。
仕入先ごとに管理が必要
どこからどれだけ仕入れて、どれだけ未払いなのか、取引先別に管理しておくことがとても大事です。取引先ごとに補助科目を設けるとよいでしょう。
未払金との違いに注意
買掛金は商品や原材料を購入したときに使用しますが、未払金はそれ以外のサービスや固定資産などを購入したときに使用します。